あたしの初恋。
 好きならそうでいいんだけど・・・。
この状況どうにかしてー!


昼も夕方もすぎて夜になった。
だけどあたしは緊張して眠れない。

だって、だって、隣には



好きな・・・好きな、
栗ちゃんが居るんだよー?!

これが黙っていられるかいッ!

「ねぇ、栗ちゃん?おきてる?」

「ん?」

「あのさ、」

「何?」

「そ・・そっち
 行っても、いい?」

「ぷっ。」

「何で笑うのー?!」
最悪!!

「よーするに、
 俺と一緒に寝たいの?」

「ち、ち、ちがーう!
 病院って、怖いでしょ!」

「ち~っとも♪」

「じゃあいいもんっ!」

「来ていいから。」
え?

「来ていいから~!
 許して?」

「ど、どうしてもって言うなら。」

「悪魔で怖いからだよ?」

「はいはい。」

「怖いから入るだけだから?!
 ヘンな勘違いしないでよっ?」

「は~い。」

「・・・・・。」

「・・・・・・。」
沈黙が続く。

「俺ってさ。」

「・・・。」

「夜になったら
 ハンターになっちゃうんだよね~♪」

「・・・え・・?」
それって、どーゆー・・・
コ・・・ト・・?

「いーい?なっちゃって。」

「だ、駄目!」

「いいじゃん。」

「じゃあ、あ、と30秒待って!!」

「いいよ。」
よし、この三十秒の間に寝てやる!
ふふ、栗ちゃん、おやすみぃ☆


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