あたしの初恋。
 なんだか惚れ惚れするかも。

「ねぇ。」

「にゃあに~??」
本人はかわいく言ったつもりだろうけど、
あたしには単にキモく感じた。

「そのしゃべり方やめて。」

「にゃ~んで?」

「だって、キモいじゃん。」

「かわいいじゃん。」

「じゃんじゃんうるさいよ。
 栗ちゃん。」

「愛海だってうっさいもーん!」
出た。子供ぶってるしゃべりかたON 。

コレを聞いてかわいくない、と判断するのは
あたしだけであろう。
これを聞いた看護士ギャラリーは
「きゃ~!カワイイ~!!」
と言っている。

「愛海は、俺が、誰かに取られても
 さびしくない?」
え・・・・・?

「何でそんなコト急に言い出すの?」

「んー、なんとなく、かな。」

「さ、寂しいよ。そりゃ。」
意外に素直に答える。

「ふーん。」

「ぐ、栗ちゃんは?」

「俺ー?」

「うん。」

「そうだなぁ~・・・。」

「そんなに頭使うコトー?!」
イコール、あたしが大事じゃないって
コト?

「寂しいんじゃない?」

「そのじゃない?は要りませんー!」

「あはは、ごめんごめん♪」

「さわやか王子ぶらないでよ。」

「ごめんなちゃい~♪」

「もぅ、」

「しょうがないでしょー!
 キャラというか、口癖というか、」

「じゃあいいよ。
 そのかわり・・・・」

「その代わり?」

「あたしと一生懸命つきあって。」

「あらまぁ。」

「あらまぁ、って何よ?」

「いいよ。もちろん。」

「そう、じゃあいい。」

「にゃんで~?」
う、また出た。
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