あたしの初恋。
 血液検査なんて怖くない。
栗ちゃんは涙目!

「大丈夫・・・?」

「大丈・・・夫じゃない!」

「それくらいガマンしよう?」

「や~だぁ!」

「ふぅ、
 師資栗君も困ったものね。」

「うえ~ん!」
少女マンガ風?!

「栗ちゃん、」

「ふえ?」

「ガマンしたら、
 ガンダムのフィギュア
 買ってあげるよ~?」

「え?マジ?!」

「限定版でもかまわないよ?」
あたしまるで、母親じゃん。

そういうと、

「さっさとしよう!」
と栗ちゃんが言い出して、
血液を取った。

それから一時間。

「病院生活飽きた~!」
あくびをしている
栗ちゃんに言う。

「そーお?俺は飽きない
 けどなぁ~・・・。」

「えぇ?なんでー?」

「愛海と一緒に
 一晩過ごせるから♪」
ポカッ!

「いって・・・!
 何するんだよぉ!」

「変態!最悪!痴漢!」

「なんでだよ?」

「だって・・だって、」

「うれしいんだぁ~!」
再・ポカッ!

「いってぇ~!!
 二ヶ所もたんこぶ
 できちゃうじゃん!」

「もぅ!
 変な勘違いしないでよね!!」

「妬いてるんだ~?」

「もぅ・・・
 もういいよ!!」
今度こそ完璧に怒った!
もぅ限界!!

こんなヤツ、こんなヤツ、





 
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