彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて
「わあっ……」


あたしは、思わず九条くんから手を離そうとしたんだけど、ギュッと握られ離すことができなかった。


「そこの角曲がるまでだから……」


九条くんは、あたしの手を引いて歩きだす。


……カアッと顔が熱くなるのを感じながら、あたしは思わず俯いた。


それに九条くんって、こんなこと普通にしちゃうんだ。


男の子と手なんてつないだの初めてだし、しかもそれが九条くんだなんて……。





「今日は、午後の授業サボらないの?」


「おー。やる気出たし、行くかな。寝に行くだけだけど」


「プッ……そーなんだ?」


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