彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて
「そ。やる気出ない授業は行く気しないし」


「体育とかね」


「そーそー」


「だけど音楽は、休んだことないよね。音楽は好きなんだ?」


「お前がいたから……」


「……え」


手をつないでることに対する緊張感を紛らせるために話題を振ったのに、


九条くんの言葉で余計に緊張してきた。


「さすがに近くには座れなかったけどな。

お前の声が聞こえる度にニヤけたりとか、かなり危なかったって」


そう言って九条くんは、あたしの手を更にギュッと強く握ってきた。


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