彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて
だんだん口数が少なくなっていくあたしを心配したのか、九条くんがあたしの顔を覗きこんできた。


「……顔色、悪いな。保健室行く?」


「えっ、ううん。大丈夫だよ」


九条くん、ヒソヒソ話が聞こえてないのかな。


体調はいいんだけど、心がしんどいよ……。


「……ちょっと、いい?」


九条くんはあたしをギュッと引き寄せると、手のひらでおでこを押さえ、熱を測る真似をした。


「ひゃっ!」


「熱……は、ないよな。念のために、やっぱ保健室行こーか」


今この体勢だけで、熱が出そう。


九条くん、こんなことしてなんともないんだ!?


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