彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて
「痛いっ……」


「九条くん、やめてっ!?」


止めに入ろうとしたけど、和香ちゃんの腕を掴んでいない方の手で押し退けられた。


「お前が下手に出るなら黙ってよーと思ったけど、やっぱ無理だわ。正直に言えよ」


「だったらどうだっていうのよ!?離せ、バカ!!」


和香ちゃんは顔をクシャクシャにしてわめきながら、九条くんの腕を振りほどいた。





和香ちゃんが、あたしに話しかけてくれたのは、偶然じゃなかった……の?


立ち尽くすあたしの前で、九条くんと和香ちゃんは睨み合う。


「お前さー、やることきたねーよ。俺に振られた腹いせに、わざわざ亜美に近付いて、八つ当たりしてんだ?」


九条くんが、和香ちゃんを振った……?



< 273 / 510 >

この作品をシェア

pagetop