彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて
九条くんはあたしの目をジッと見つめてくる。


「なんかさ、俺といるとお前辛そーだから。そういうの見てんのって、結構キツイ……」


キツい……。


「そうだよね。一緒にいて楽しそうに見えないあたしと一緒にいても、九条くんも楽しくないよね」


「いや、そーいう意味じゃなくって。俺のせいでそういう顏させてんのかなって思うと、ヘコむし、しんどい」


「ごめん。あたしこそ、九条くんにそんな思いさせてたなんて……」


「一緒にいるときぐらいさ、守ってやりたいんだけど。それもさせてくれないし。俺、どうしたらいい?」





どうしたらって……。


九条くんは周りを見回して、またあたしを見た。そして苦笑する。


「すげーな。みんな俺らに注目してるし。みんな、ヒマすぎ……」




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