彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて
だけど、誰のことなのか……なんとなくわかった。


それはもしかして、和香ちゃん?






「九条先輩~っ!あ~、あたしももっと近付きたいよ」


「ウチらじゃ、無理だよ~」


「だよねぇ……。それにさ、もし付き合えたとしても、女の先輩の目が怖い!」


「言えてる。遠くから見てるのが一番だよ」


……だよね。


あたしはそれに負けちゃったから。


とりあえず、ここに九条くんがいないのはわかったし、あたしも教室に戻ろう。


教室に向かって戻ろうとすると、保健室にいた子が、窓の外を見て騒ぎだした。


「九条先輩だ~!本当、どこにいても目立つよね。すぐ見つかる」


女の子たちは、一気に窓の方へと走ってく。


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