彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて
「え……それ。俺じゃん」


……え!?


あたし、やっぱり言い方間違えちゃった?


南くんは、幸せを噛み締めてるような顔をして、立ち尽くしてる。


「そ……そうじゃなくて」


「佐々木さんもいいこと言うよな。俺の本当の優しさに気付いてたんだ?」


……違うんだけど。


だ、ダメだ。


やっぱ、南くんは苦手。


「とにかくっ……。あたしは、彼氏がいなくても、南くんとは付き合わないから」


「なんだよ、それが佐々木さんの優しさなのか!?周りの女子に気を遣う必要なんてないのに」


南くんが何か叫んでるけど、無視!


あたしは眼鏡をかけなおし、急いで教室に戻った。



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