彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて
あたしにないものを、和香ちゃんはたくさん持ってる。


燻ってるようなあたしに対して、和香ちゃんは、キラキラ輝いてる気がする。


……もし、九条くんが和香ちゃんと付き合ったとしたら、みんなは何も文句言わないんだろうな。


あたしも、和香ちゃんみたくなりたいな……。


だけど、なれないんだけど。






「佐々木さん」


うわっ!


南くんが教室に戻ってきて、ツカツカとあたしに歩み寄ってくる。


ヤバい……。逃げ場がないよ。


「な、何?」


「何って。さっき俺に、ずいぶん失礼なこと言ってたよな」


南くんは怒りながら、あたしの席の前に立った。



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