彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて
うわ。拒否られた?


……だよね。九条くんからしたら、今さら何だって感じなのかな。


謝りそびれたまま、あたしが九条くんに背を向けると、後ろから女子の甘ったるい声が聞こえてきた。


「あ~っ九条くん、見つけたぁ!ねぇ今日の帰り、買い物付き合ってよぉ」


あんな風に言える女の子がうらやましい。


あたしも、もったいつけてないで、ストレートに言えればいいのにな……。


「お前の買い物に付き合うほど、暇じゃねーの」


あ……断ってる。


九条くんが断るのを聞いて、ホッとしたあたし。


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