彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて
「亜美ちゃんの声かわいいから、歌ってもらいたいってもあるけどな~」


あたしの隣でニコニコ嬉しそうに話す九条くんの友達。


悪い人ではなさそうだけど、いまいちあたしとノリが合わない……。


こんなにテンション低いあたしなのに、飽きもせず次々と話しかけてくる。






九条くんの友達を見ると、肩越しに九条くんが見える。


九条くんはあたしたちの話に入ってくるでもなく、足を大きく開いて椅子に浅く座った体勢で、前を向いてボーッとしてる。


「なあなあ、どーなわけ?亜美ちゃんってさー」


ハッ。


あたしまた全然聞いてなかった。


「ごめん、なんて言ったの?」




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