彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて
「そんなことないよ!和香ちゃんのおかげだよ。ありがとね」


「え。何が?」


「……ううん、なんでもない」


一瞬、和香ちゃんに、九条くんのことを話そうかと思ったけど……やめた。


和香ちゃんは九条くん反対派だし、あたしの気持ちを話したところでわかってもらえないよね。


「亜美ちゃん、授業中、九条くんと何か話してなかった?」


うわ、見られてたんだ。


「えっ!?あー……えっと、友達が『亜美ちゃん、亜美ちゃん』ウザくないかって、心配してくれた……」


これは、嘘じゃないよね。


本当は、他の話もしたけど……。


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