卒業《短編》
いつもと変わらない昼休み
私は友達の 優佳 と一緒に
2階の渡り廊下から
校庭を見渡す。
目的はもちろん
高倉先輩。
高倉先輩は
3年生でサッカー部の部長で
もちろんエース。
そしてイケメンだから
高倉先輩の
ファンはたくさんいる。
「ねぇ花。
知ってる?」
「なにを?」
「高倉先輩また告られたんだってよ。」
「……」
「断ったらしいけどね。」
「ビックリさせないでよ。」
「高倉先輩って本当にモテるよね。」
「うん…。」
「ところで花さんは
いつになったら告白をするつもりですか?」
「えっ!?
私!!?」
「まさか…
しないつもりだったわけ?」
「…はい。」