卒業《短編》
「だからこんな所で寝転んたらパンツ丸見えだから。」
先輩は
軽い感じで言ったけど私にとったら大問題だ。
「Σ!?」
嘘、先輩にパンツ見られた。
どうする私!?
今日何履いてるっけ??
……思い出せない。
って、
そんなこと言ってる場合じゃない!!
どうしよう…。
あまりのショックに
言葉を発せずにいると
「……ぶっ!!」
先輩が吹き出して
爆笑しだした。
「…先輩?」
「あはは。
ごめんごめん。
パンツ見たってのは嘘だから。」
「なんだ〜。
ビックリさせないでくださいよ。」
「ごめんごめん。
あまりにも松原が可愛いから、つい。」
………えっ!?
“松原が可愛いから、つい”
“松原が可愛いから”
“可愛いから”
私が可愛い…??
私の顔はきっと
ゆでダコに負けてないくらい
真っ赤であろう。