『優しくしてください。』
[そいつさ、美憂に気があんだよ。
分かる?]
[そんな訳なっ[やっぱり馬鹿]
あたしの言葉を遮って
やっぱり馬鹿、だなんて
またまた強烈な言葉を
浴びせられた。
あれ‥?
あたし彼女だよね?
彼女に二回も馬鹿だなんて。
チラリと隣を見れば
ニッと口角をあげる太陽が‥。
[俺のものっていう印つけてい?]
印‥?
[‥‥ッッ]
ふいに胸元にチクリと鋭い痛み。
その痛みは、
胸元に朱色を残す。