『優しくしてください。』



スルリと太陽の首からほどかれ
たストライプの制服のネクタイは
あたしの手首に。



[ちょっ!?]



[いいから、黙って。]



この状況で黙っていられる乙女が
どけにいるというのだろうか。



[ん、ぁ]



太陽の大きな手が
あたしの体を撫でれば

口から無意識に漏れるのは
甘い声。


生理的な涙が頬を伝えば
太陽は

あたしの上から体をどいた。



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