『優しくしてください。』
(髪色変えたのか。)
知らないところで変わっていく
美憂に無性に会いたくなって
あの笑顔とか、すぐ赤くなる頬とか、
純粋なとことかを思い出していれば
ピーンポーンと
インターホンが鳴った。
ガチャリ。
[宅急便です‥‥。]
そう言うのは帽子を深くかぶって
やけに声の高い女。
雨にぬれて服がビショビショ。
背丈とか美憂にそっくりだな、なんて
思いながら
"荷物は?"と聞くと
女は黙ってしまった。