『優しくしてください。』
――‥‥
(うわービショビショだ。)
太陽の部屋にいれてもらった
あたしは宅急便の制服らしき服を
脱いで下に着ている私服に
なったのだ、が
その私服でさえも雨でぬれて
しまっている。
[‥風呂入ったら?]
[そんなの太陽に迷惑だしっ‥‥]
[その服でいられる方が迷惑。]
確かに‥‥。
ソファーとかに水しみちゃうもんね。
[ごめん後で、ソファーふくね]
[‥‥そういうことじゃなくてさ]
そこで言葉を切って
はぁ、とため息をはいた太陽は
[服‥、透けてる]
と赤い顔で言葉を続けた。