『優しくしてください。』
[髪色‥変えたんだな。]
ぬれた髪を自分の指に絡ませながら
そう言う太陽に、「うん」と返事を
返せば何故か笑われてしまった。
[な、なんで笑うの!?]
[‥んー、何でもない。]
[やっぱり似合ってないかな?]
[いや、似合ってるよ。
心配になるくらい。]
その言葉の少し後、
あたしの髪を触っていたはずの太陽の
手が首筋に降りてきて
その冷たい指で首筋をなぞった。
[たい、よ‥‥]