『優しくしてください。』



[美憂、こっちおいで。]



太陽がこっちと示すのは
太陽の足の間である。



[‥‥なんか素直だな。]



言う通りに座ったあたしの髪を
撫でながらそんなことを言う太陽を

見上げれば「ん?」なんて
微笑まれた。



‥‥あの、鼻血出そうです。



[俺ってわがままだよな。]



[どうしたの?突然]



[‥んー、だって美憂のことになると
わがままになっちゃうし。]



あたしの頭に顔をのせて
そう言う太陽。



< 196 / 272 >

この作品をシェア

pagetop