『優しくしてください。』
[美憂、こっちおいで。]
太陽がこっちと示すのは
太陽の足の間である。
[‥‥なんか素直だな。]
言う通りに座ったあたしの髪を
撫でながらそんなことを言う太陽を
見上げれば「ん?」なんて
微笑まれた。
‥‥あの、鼻血出そうです。
[俺ってわがままだよな。]
[どうしたの?突然]
[‥んー、だって美憂のことになると
わがままになっちゃうし。]
あたしの頭に顔をのせて
そう言う太陽。