『優しくしてください。』



[やっと認めたね。
ご褒美あげる]



また彼女を快楽のなかに引きずりこんで
その甘い声を出させて

太陽に聞かせた。



――‥‥



(憎い‥‥。)



太陽は、俺がどれだけ頑張っても
出来ないことを

いても簡単にやってのけていく。


そのことで
親戚の奴等にいつも比べられた。



(あ、香水忘れてってる。)



くしゃくしゃに乱れたシーツの隣に
忘れられた甘い匂いの香水。


"太陽の彼女の香水"



ちょっと意地悪でもしてみようか。



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