『優しくしてください。』



[た、太陽!?]



[‥なに?]



[手の位置がっ‥]



[うん、分かってる。]



いや、何を分かってるんですかっ。



ブラのホックが外されて
いよいよ恥ずかしくなってきたあたしは

太陽を見上げる。



[なにその目。逆効果って分かんない?]



ニヤリ、と口の端をあげて
目を細める太陽。



[んっ‥‥待って!
お風呂!お風呂入りたい!]



[じゃあ一緒に入ろっか?]



[へ‥‥!?]



[拒否権ないから。]



太陽に、世間一般でいう
"お姫様だっこ"とやらをされて

あたしはこのあと、お風呂場に
連れていかれることになるのだ。



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