『優しくしてください。』
[美憂って分かりやすいよな。
東絛さんの家に居たんでしょ?
バレないとでも思った?]
太陽は、口の端をあげず
無表情。
目だってあわせてくれない。
[う、ん。ごめん]
[謝るってことは俺に知られちゃ
まずいことでもしたんだ?]
[違うよっなにもしてない!]
[‥‥っはは。]
そうなにかを諦めるように笑った太陽は、
座っていたソファーから立ち上がって
ガラステーブルの上に
置いてあるバイクの鍵を手に持つと、