『優しくしてください。』



[本当にあなたが?]



[‥あぁ。]



[もしかして
なにか守ろうとしたんですか?]



[‥さぁ?]



挑発的な笑みを浮かべながら
やっとあたしと目を合わせて
くれた男。



ブオォォン!



なんとも悪いタイミングで
バスが停留所にやってきてしまった。


‥もっと聞きたいことあったのに。

あれ?でも、この男も
バス乗るよね?



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