『優しくしてください。』



――‥‥



[これなら甘くないでしょ?]



[‥あぁ。(味しねぇな)]



結局、砂糖ナシのクッキーを
太陽にプレゼントしたあたし。


ちなみにココは
学校の屋上である。



[美味しい?]



[‥‥んー]



考え込むように
頭をかく太陽をのぞきこめば

太陽は、ひどく悩んだ顔をしていた。



答えなんて聞かなくても
まずいことぐらい自分で分かって
るけど‥‥



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