蜜色オフィス
◇「……脱がせた方がよかった?」
身体から入る恋、とか。
大人だったらアリなのかなとも思うけど、私には無理だと思ってた。
なのに。
「早川……、目を開けて俺を見て」
「……っ、」
きつく結んだ唇を、沖田さんの舌がゆっくりとなぞる。
ぞくぞくとした感覚が背中を走って身体をすくませると、僅かな隙間を縫って沖田さんの舌が入り込んできた。
ゆっくり、じょじょに深まっていくキス。
とっくに横になっているのに、腰が抜けたような感覚に陥る。
……意外。
沖田さんって、こんなに丁寧なキスするんだ。
前、一度だけしたキスは無理やりで、イヤだとしか思えなかった。
でも今は……、なんか、気持ちいい。
アルコールのせいなのかな……。
なんて、ぼんやりとした頭で考えていると、いつの間にか服の中に入り込んでいた沖田さんの手が、下着の上から胸の膨らみに触れた。