蜜色オフィス


好きだとか、どうとか。
それは、梢の言うとおりなのかもしれないけど。

っていうか……、そうなんだろうけど。
だって、そうすれば、こんなにも宮坂を巻き込みたくないって思ってる気持ちにも説明がつくから。

どんなに急に湧き上がってきた感情だとしても、私は宮坂の事を本当に―――……。


ポケットの中で震え始めたケータイ。
取り出して確認すると、新着メールが1件。

沖田さんからだった。


from.沖田さん
sub.
―――――――――

駅東口前のW・ホテル。
19時にロビーで。


―――――――――



『あいつにも迷惑がかかる事になると思うけど?』

こないだの仕返しに、殴り返したいのかな……。
沖田さんが私を呼び出して何をしたいのかは分からないけど。

宮坂に、迷惑なんかかけさせない。




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