蜜色オフィス



「……もう、お嫁にいけない」


ベッドの中に潜り込みながら呟く。
部屋には、変わらずオレンジ色の明かりが灯っていた。


「お嫁?」
「そうだよ! 宮坂が……、宮坂が、あんなえっちするから!
私きっと変態になっちゃったもん!」


布団から顔を出して睨むと、宮坂は顔をしかめる。


「変な言い方するな。
俺はノーマルな事しかしてない」
「た、確かにノーマルだったかもしれないけど……っ、でも、限度があるじゃん!」
「寝取るって言ったんだからアレぐらい覚悟してただろ」
「限度があるでしょ?!
あ、あんな何回も……!」
「早川だって、“やだ”とか言いながら最後まで感じてただろ」
「それがイヤなの! あんないっぱいされて、壊れるとか本気で思ったのに……。
感じちゃってた自分がイヤなの!
もう他の人とのえっちが物足りなく感じちゃったりしたら、宮坂のせいなんだからね!」



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