蜜色オフィス
「ん……、っ」
優しく撫でるように触れていた手。
少しずつ力が入って、たまに膨らみの中央を指の先で弄られる。
交わされ続けるキスと、じれったさを感じるほどに繰り返される、下着の上からの愛撫。
下着を脱がされた時には、完全に頭の中の思考回路が遮断されていた。
「んっ……、」
「……声、我慢しないで。聞きたい」
「~~っ、あ、…やぁっ……っ」
恥ずかしい言葉をかけられてどうにかそれを隠そうとしても、完全に力の抜けてしまっている身体が、いう事を聞くハズもなく。
沖田さんの指先や唇、舌から作り出される官能的な刺激だけが、脳へと伝達された。
「あっ……ん、」
「……気持ちいい?」
「……ん、」
答えるのには恥ずかしい質問だったけど、コクンと頷く。
それを見た沖田さんはにこっと微笑んだ。
その微笑を見た途端、私の中に意味の分からない違和感が浮かぶ。