蜜色オフィス


眼鏡を外した宮坂が、私を見下ろしながら言う。
その顔が男っぽくて、胸がドキって跳ね上がった。

いつもは見せない、欲情。
それが私に向けられてる事が嬉しくなって、反論できなくなる。


「……ん」


再びキスした後、宮坂の唇が首を辿って下りて行く。
キャミを胸の上まで捲り上げた手が、ブラのホックを外して直に肌に触れた。

唇もそれを追うように胸に触れて……、身体が一気に熱を持つ。


「…っ、……あ、」


明るい部屋の中での行為。
見ていると顔から火が吹き出そうだったから、手の甲で目を隠した。

宮坂の身体も熱を持ってるみたいで、いつもみたいに宮坂の手を冷たくは感じなかった。


「あ……、や、だ…っ」


ジャージを脱がされて、一応言葉でだけ抵抗してみたけど……。
宮坂はクスって笑ってから私が目許を隠している手にキスをして、行為を続ける。



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