蜜色オフィス


大丈夫だから。
そんな言葉が聞こえてきそうなキスだったけど、大丈夫なわけない。

今はまだ朝の情報番組が放送されているような時間で、しかも私の部屋のカーテンに遮光性はないし。
宮坂は眼鏡を外してるけど、これだけ近かったら視力なんか関係ない。

こんなの、絶対に恥ずかしくて耐えられないハズなのに………。

宮坂から与えられる快感が身体中に走るたび、何も考えられなくなる。


「あっ、ぁ……、や、っ」


宮坂の唇と舌、指先に、すっかり火照らされてる身体は、どこかおかしいのかもしれない。
羞恥心だとか、そんなものより、自分の中から湧き出てくる欲望を優先させちゃうなんて……。

宮坂のせいで、随分えっちな女になった気がする。



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