蜜色オフィス


営業課は、一課と二課だけ。

営業部として朝礼とか集会をする時は、第一営業課のオフィスで行うのが通常なんだけど……。
今回は、第二営業課のオフィスでっていうのも、社長の指示らしい。

私たちが第一営業課のオフィスに行く時は、入口のドアをノックするんだけど……。

さすがお高く留まってる一課は、ノーノック。
それに気付いたのは、私だけじゃないみたいだった。

前の席に入る梢も、営業の人数人も、不愉快そうにゾロゾロと入ってきた一課の人たちを見ていた。

私も見てたけど、その中に沖田さんの姿を見つけて、思わず目を逸らす。
沖田さんが通り過ぎてからチラって見てみたけど……、なんだか、イライラしているように見えた。





< 265 / 302 >

この作品をシェア

pagetop