蜜色オフィス


「……んっ」


さっきとは違うキスに、身体から力が抜けていく。

これから仕事に戻らなくちゃなのに……。
こんなトロトロに溶かされた頭じゃ、何も手につかない。


「は……、」


それでも止まらないなんて。私は、どこまで宮坂に酔わされれば気がすむんだろう。
どこまで求めれば、満たされるんだろう。

宮坂といるだけで満たされてるハズなのに、触れただけで、もっともっと欲しくなる。


「……あ、だめっ、そんなトコ……、」


長いキスが終わった後、宮坂の唇が首を滑り落ちる。
鎖骨あたりで止まったそれにちゅって少し強めに吸い付かれて、思わず宮坂を止めた。


「……見える場所にはつけないでよ」


しっかりついた跡をペロって舐めた宮坂が、クスって笑う。



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