蜜色オフィス
「早川が沖田なんかに騙された罰」
「罰って……」
「早川はちょっと目を離すと、すぐにほだされて騙されてるから。心配で仕方ない」
「……ごめんなさい」
「俺だけを信じてだとか、そんな無茶な事は言わないけど、少しは自分でも気をつけて欲しい。
俺の事を想ってくれてるなら」
「うん……。分かった」
どっちからでもなく、3度目のキスをして、いちゃいちゃしていた時、定時のチャイムが鳴ってハっとした。
「宮坂、戻らないと」
胸を押して離れようとしたのに。
宮坂はなぜか私の背中に回した手を離そうとしなかった。