蜜色オフィス
言葉でだけ止めて、ちゅってキスをすると宮坂が笑う。
「そうだったな」
そして、今度は宮坂からキスをした後、続ける。
「それに……、30分じゃ足りない」
色っぽい声と表情が胸を鷲掴みにするから、何も言えずに宮坂の胸におでこをくっつけた。
ドキドキする、宮坂の香り。体温。私をトロけさせる、声と指先。
満たされた心が溢れ出させるのは、甘い幸せ。
「ねぇ、宮坂」
「ん?」
「ずっと、傍にいてね」
いつか宮坂がそう言ってくれた時には、沖田さんとの事が引っかかって曖昧にしか答えられなかった約束。
それを、今度は私から。
不思議そうにした後、宮坂が笑う。