蜜色オフィス


「沖田さんは、なんで私と付き合いたかったんですか?
私の……、身体が目当てなんですか?」


なんて、そんないい身体なんてしてないんだけど。
だけど、そう思わずにはいられなくて。

沖田さんは呆れたみたいに笑った。


「そんな言われ方するとは思わなかった。
俺、芽衣の事はこれでも大切にしてるし、十分待ってあげてると思うけど?
むしろ、芽衣が俺に歩み寄ってくれないだけでしょ」
「そんな……、だって、沖田さんがお試し期間でいいって言ったから……、」
「だから、そこも含めて試してみてって事。
身体の相性がよければ、芽衣の気だって変わるかもしれないし。
身体から始まる恋っていうのもアリだと思うけど」


カって顔が熱くなる。
沖田さんは、笑顔で続けた。


「大体さー、付き合って1ヶ月もすれば普通はしてるって。
あ、もしかして何かコンプレックスとかがあったりする?
こないだ男友達と話してて、拒否するのは過去のトラウマとかが問題なんじゃないかって言われてさー」


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