蜜色オフィス

びっくりして、思わず沖田さんを見た。
そんな事、友達に話してるなんて思わなかったから。


「俺、胸とか小さくても気にしないよ」


にっこり微笑まれて、絶句する。

胸は……っ、確かに大きくはないけど！
でも、こんな話、今ここでするべき話題じゃない。

それに、拒んでるのは、過去のせいじゃなくて、沖田さんとそういう事をする気分になれないからだ。
それをトラウマのせいにされても困る。


「……私の事が好きだから、いつまででも待つって、言ってくれましたよね？」
「だからもう１ヶ月も待ったよ」


沖田さんにとっての１ヶ月がどれくらいの意味を持つのか分からないけど。
沖田さんの中の私への気持ちが、１ヶ月待つのが限界くらいの大きさだって言われてる気分になる。

だったら。
なんでそれぐらいの気持ちでお試し期間なんて言ったんだろう。