星を探して…~手が届かない~
「そろそろ戻ろっか。」
「そうだな…。」
結局…隆志と話せなかった。
でも、言いたいことって分かったような気がする。
たぶんだけど…
矢沢と付き合ってるとかだろうな…。
おめでとう…。
「行って来るね!王子。」
「おう。」
そうなると…
残されたのは深田と俺か…。
いや…待てよ。
深田はあんなに告られてるんだぞ!?
付き合っててもおかしくない…。
「俺…だけ?」
そんな思いが芽生えたことが
やがて大事なものを無くすなんて…
俺はまだ知らなかった。