星を探して…~手が届かない~
俺は教室に戻って帰る準備をした。
バカだな…俺……。
ほんと最低男じゃん…。
自分のこと中心に考えるなんて…
自己中だな…俺……。
「はぁああ。」
また、ため息。
やめなきゃなんねーのに…。
「また、ため息?」
ん?
誰だ…?
俺が顔をあげるとそこには…
「エンジェル…。」
「王子。早く帰ろうよ。」
「なんでいんだよ…。」
さっきひどいこと言ったのに
なんで戻って来たんだろ……。
「なんでって…
一緒帰ろうって言ったでしょ?」
ほんと深田って掴めない。
俺が来てほしいって思えば来てくれて
俺がひどいこと言っても
ちゃんと戻って来る。