星を探して…~手が届かない~
時刻は午後2時。
授業中。
そして、あの先生の授業。
「王子、大丈夫?」
さっきから、深田が
心配してくれてる。
相当、俺の様子がおかしかったって
ずっと言ってくる。
誰のせいと思ってんだか……。
「大丈夫だよ…。」
「ほんとに!?」
「ほんと。
心配してくれてありがとう。」
「う、ううん!
別に心配なんてして『ちょっと!』」
「あっ……。」
あーぁ。見つかっちゃった。