星を探して…~手が届かない~





ここまでは、学校に行く前の話。


「おい!!
身を引き締めてけよ!?
夏休み明けなんて特に見たい奴ばっか
なんだからな?」




「はいはい…。」


そう。
俺が門を入れば学校中が
騒ぎだす。


「見て!!附和様よ!」
「きゃー!!」
「夏休み明け最高!!」
「またカッコよくなってるー!」
「幸せー!」
「王子ーーー!!」


っとまぁ…
朝からこんな状況で一日を過ごす。


言っとくけど毎日だからな!?


朝から周りは女子ばっか。
男子は遠くから、


「まだ来ないかな?」
「もうすぐだぜ?」


違う奴を待っている。

そして、俺もまたそいつを待ってる。



< 7 / 298 >

この作品をシェア

pagetop