星を探して…~手が届かない~
「来たぜ!!」
「ほんとだ!!」
「いくぞ!」
「つぶさちゃーん!!」
「夏明け最高!!」
同じく騒がれるそいつは
密かに俺が思いを寄せる人。
深田つぶさ(ふかだつぶさ)
同じく高1で16歳。
そして、俺と同じクラス。
「王子♪おはよう!
久々だね。相変わらず人気なこと♪」
「そういうエンジェルこそ、
人気過ぎだろ!?」
『王子』と『エンジェル』は
この学校で言われてる俺ら2人の
あだ名。
『王子』って呼ぶなって言っても
誰も言うことを聞かない。
もちろん、深田も…。
「見て見て!!」
「エンジェルと王子!!」
「さまになるねー!」
「いいなぁ。」
「学校の誇りだよね!」
「2人も仲良いし!」
なんて声を聞こえてないって
思ってんのか!?
ほんと、疲れる…。