青空ライン *second story*
side 優
「優、話ってなに?」
俺は昼休みに人通りの少ない廊下に萩原を呼び出した。
「あぁ…ちょっとな。」
「何だよ、辛気くせぇな。どうしたんだよ?」
と俺の肩をバシバシ叩いてくる。
「俺…フランスに行く。」
「は?全然意味分かんねぇんだけど」
「連盟から宮川に連絡が来たみたいでフランスでサッカー1年やらないかって…」
「マジかよ。俺来てねーし」
とぼやいてる萩原。
俺はただ苦笑いするしかなかった。