不思議のアリスは俺の嫁!?
「……お前、もう好きっていう感情知ってんじゃねぇの?
そんだけ自分の気持ちを言えんだしよ。
あとは、お前が気づくだけじゃん。」
魁斗はそういうとさっさとどこかへ行ってしまった。
「……俺が気づくだけ、か。」
本当は気づいていたのかもしれない。
自分の中にある愛莉珠の存在が日に日に大きくなっていくことを、気づかないようにしてた。
好きっていう感情を認めたくなかったのかもしれない。
「……俺は愛莉珠が好きなんだ。」
やっと気づいた自分の気持ち。
魁斗、ありがとな。
俺は気合いを入れ直し、仕事に没頭した。