不思議のアリスは俺の嫁!?
こんな最悪な日に婚約者さんと食事会をしなきゃなんねぇのか。
「ほら、早く着替えてよ。」
お袋に急かされて俺はやっと着替える。
親父もスーツ着てたし、俺もスーツでいいよな。
ネクタイをキュッと締めて気を引き締める。
「はぁ。婚約者、か。」
俺は、今日初めて会う婚約者に不安を覚えながら、部屋を出た。
「あれ?親父とお袋がいない。」
キョロキョロしてると、外からクラクションが聞こえた。
俺は、カーテンを少し開けて、外を覗く。
ま、見えたのは、親父とお袋が車に乗って手招きしてる姿だったが。
俺は、ため息をつきながら玄関を出た。