Kissデビル






「決めた。わたし、女 磨く。」






泉梨華の女磨きに対する執着心は相当なものであった。




というより、ある目的を果たす為にはなんでもする女なのである。







「具体的にはメイク濃くしてダイエット?」




世の中のJKたちが毎朝せっせと化粧をする中、わたしは普段ほぼスッピン。



なぜやらないけというとただ単に朝起きれないからというそれだけの理由だが、これからは人並みにすることにしよう。








ダイエットは女磨きの定番中の定番である。





毎日のように食べていたおやつや差し入れも一切手を出さない。

夜は炭水化物を抜く。

一駅前で降りて歩く、などだ。











「梨華…そこまでしなくたって…」





理沙が呆れた顔で言った。











「いいの。このままじゃ悔しくてはげそうだもん」









このままだと癪に障る それだけの理由だが、負けず嫌いのわたしにとっては重大なことなのである。




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