Kissデビル




「あーなんの用?」




「別に。
暇だったから。」





わたしは白いフェンスにのしかかると、なんとなく外の街を見た。





控えめな太陽と

容赦なく吹きつける風が胸まであるわたしの長い髪をなびかせた。







「クリームパンとか、 意外」


久保寺の手には可愛らしいクリームパン。








「そうか?
なんで意外なんだよ」






だって甘いもの苦手そうだし。


冷酷王子にクリームパンなんて似合わないよね。




意外と甘党なんだ…


ビックリな組み合わせに思わず吹いた。




< 30 / 74 >

この作品をシェア

pagetop