Kissデビル
勝負…
勝ち目…
そのワードにビクッとなった。
フォークが手から滑り落ちる。
そうだよ
なんでわたし本性むき出しにしてんの!?
今まで完璧可愛い女子演じて成功させてたんじゃないの!?
ねえバカなの!?
どうするつもりなの!?
「り、理沙ぁ…どうしよう!!!!」
結局頼るべくはこの親友である。
「知るかっ」
「そんなあ〜」
「あんたさ、これを機にちゃんとした恋愛すれば?」
「え?」
「ほら、あんた中学から一回も彼氏出来たことなかったじゃん?
ましてや好きな人の話とかも全然聞かないしさ。
いいかげんいい人見つけて幸せになんなよ。」